スコーン

私は普段、店の奥の工場で焼き菓子を作っているのですが、
今日は販売スタッフが1人少なかったので、
レジに立っていました。
すると、うれしいお客様が。

「スコーン、ありますか?
 この間買ったら、とてもおいしかったので。。。」

「そうでしょう!?おいしいでしょう!?
 私が作っているお菓子の中で、いちばんオススメなんですよ♪」

。。。とは言えませんでしたけど、
私の顔、確実にニヤケていたと思います。
何をかくそう、私はこのスコーンが大好き!!
スコーンに出会っていなかったら、今の私はないかもしれません。 



私が初めてスコーンに出会ったのは、
中学生の頃だったように思います。
私の母が作ってくれたのですが、今思うとそれは、
スコーンと呼ぶにはあまりにも硬くて、粉っぽいものでした。
でも、当時はおいしくて、何度か母におねだりして、
作ってもらった記憶があります。
それからしばらくスコーンのことは思い出しもしませんでした。

私が本当にスコーンにはまったのは、高校を卒業した頃のことです。
本屋さんで、何気なく手に取った料理雑誌に、
スコーンのレシピを見つけ、懐しくなって作ってみると。。。
そのおいしさにびっくり!
私がそれまで知っていたスコーンとはベツモノでした。

それからしばらく、寝ても覚めてもスコーン、スコーン、スコーン!
ほとんど毎日のように朝起きたら焼いていました。
本屋さんや、図書館にある本にのっているレシピは片っ端から作りました。
スコーンが売っていると聞けば、どこにでも買いに行きました。
そうそう、まだアルバイトに入る前にこのブンカ・ドーにも、
スコーンを買いに来たことがあります。(笑)

そのうち、ただ誰かのレシピ通りに作るだけでは物足りなくなり、
オリジナルのレシピを作ろうと、試作に試作を重ね。。。
そしてたどり着いたのが、今お店で販売しているスコーンのもとになったレシピです。

今回お店で焼くにあたってさらに改良しまして、
私が知っている限り、いちばんおいしいスコーンになっているはずです!

現在、ブンカ・ドーでは、3種類のスコーンを販売しています。


  右: 「スコーン」(¥130) 
      バターと生クリームをたっぷり使ったリッチな味わい。
  左: 「かぼちゃのスコーン」(¥150)
      かぼちゃとクリームチーズをマーブル状に練りこみました。


スコーンはモソモソしてあまり。。。と言う方。
食べる前に軽くオーブントースターであたためてみて下さい。
外はサクサク、中はしっとりと、焼き上がりに近い状態でいただけますよ。

さて、スコーンは普通焼きたてがいちばんおいしいのですが、ブンカ・ドーでは、違った食べ方もご紹介しています。

 


     「ブルーベリーヨーグルトスコーン」
プレーンなスコーンに、ブルーベリージャムとヨーグルトクリームをはさみました。
スコーンの生地が、ジャムとクリームの水分でしっとりして、
ブルーベリーとヨーグルトの酸味で、
プレーンなスコーンとはまた違ったおいしさです。
すぐに食べないときは冷蔵庫に入れて、
なるべくその日のうちにお召し上がりください。